関西支部便り

関西支部幹事

和田 滋憲

昭和 43 年卒業(第 27 回)

平成18年度の東山会関西支部総会講演から拾う

 東山会関西支部では概ね毎年11月に支部総会を開催し、昨H18年で44回となりました。早いものであと少しで半世紀に亘る開催となります。今回(第44回)は東山会の水野清史会長にご参加いただきました。また、梅原徳次名大大学院教授(東山会本部)に「大学の近況について」と題し講演していただきました。そしてH16年の全学同窓会関西支部発足を機会に他学部等との交流の道が開けましたが、農学部OBで滋賀県立農業試験場でご活躍された中井昭彦氏(S30卒)にも「植物バイオテクノロジー」と題し、異分野の講演をしていただきました。以下、梅原教授の“名大の近況”に関するご講演で拾った興味ある話題を私の感想を交えご紹介します。

1.名大では青色レーザーダイオードで著名な赤崎先生が特任教授となられています。名大の特任教授はこの他に野依教授しかおられないとのことで赤崎先生の業績の偉大さを示すものだと思います。先生の青色ダイオード関係の特許権は名大に属しているようで、H16年(と推定)のこの特許料収入約2億円のおかげで、名大は全国立大学の特許収入の9割を占めたそうです。このような数値が紹介されるのも、大学の法人化に伴う収支面で特に国立大学の間で内容の比較がシビアになってきているのかもしれません。

2.名大は毎年、高校生対象の模擬授業を行っているということです。大学の講義を高校生に体験してもらう大学のPRイベントでしょうが、多くの他大学でも実施されているようです。H18年は機械工学が担当で、抽選で選んだ60名の高校生を対象に講義と関連実験を行い非常に好評だったとのことです。そして受講生の皆さんは「名大に是非来たい」と言っていたようです。優れた企画で沢山の優秀な学生を引き寄せられたらと思います。

3.国立大学で初のコンビニが教養部に入ったということです。従来の生協との競合になるわけですが、既得権の保護を取り外し、利用者にとって良い意味での競争は大歓迎だと思います。

4.名大初の角界力士“舛名大”が誕生したとのことです。名古屋地区では中日スポーツ1面に報道されるなど広く知られているようです。関西地区でも新聞に名前が出るようになればと出世をお待ちしています。

以上の話題はほんの一例でしょうが法人化以降、大学が大きく変わってきているのではないかと思います。名大のいっそうの発展を期待したいと思います。梅原先生ありがとうございました。 なお、梅原教授、中井明彦氏の講演録はインターネット東山会HPの「関西支部」→「関西支部便り」の平成19版をご参照ください。

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